鍼灸の効果とエビデンス

鍼灸の治療的作用という考え方は

現代医学的な実験科学により証明された機序を

治療的立場からみてまとめられたものです

 

治療的作用を応用する事で

さらに

循環改善作用

リラクゼーション作用

抗ストレス作用

などの効果も期待できます

 

鍼灸をする事で

興奮作用がはかれます

興奮作用とは?

知覚鈍麻運動麻痺などの神経機能減弱

内蔵機能の減退などに対して興奮させる

 

鍼灸をする事で

鎮静作用がはかれます

鎮静作用とは?

異常な機能の興奮(疼痛・痙攣)に対して鎮静させる

 

鍼灸をすることで

防衛作用がはかれます

防衛作用とは?

免疫力を高めます

 

鍼灸をする事で

消炎作用がはかれます

消炎作用とは?

白血球増加、血流改善(病的滲出物の吸収促進)など

 

鍼灸をする事で

転調作用がはかれます

転調作用とは?

アレルギー体質自律神経失調症を改善し、体質を強壮する

 

鍼灸をする事で

反射作用がはかれます

反射作用とは?

反射機転を介して臓器や組織の機能を鼓舞または抑制する

 

灸をする事で

増血・止血・強心作用がはかれます

増血・止血・強心作用とは?

灸のみ効果があります

 

鍼灸の効果はどのようになって得られるのか?

鍼(又はお灸)を身体に刺入(施灸)すると

その刺激は痛みや温かさを伝える神経の経路(温痛覚)によって

脳(大脳皮質)へ伝えられます。

そうすると人間の防御作用によりその刺激を抑えようと鎮痛物質(内因性モルヒネ様物質)を分泌します。

 

また鍼の刺さっている箇所にある痛みを感じる物質を取りさるために血管を拡張して血流を促します(軸索反射)。

 

その刺激は自律神経の中枢にも作用するので内臓の機能にも働きかけます。

 

その結果鎮痛、血流改善、自律神経調整という効果が得られます